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大阪府立阪南高等学校同窓会

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【7期生・石黒さんより】


カナダにお住まいの石黒さんから記事が届きました。
今回は石黒さんのご子息が校長先生をされている学校を見学された時の様子です。
ではご覧ください!



カナダの高校は6月末で授業が終了して2か月の夏休みに入ります。今年の初めに息子に夏休みに成ったら彼が校長をしている高校に行って校内の見学をさせてほしいと言っておりましたところ、今日7月2日に来ても良いという事だったので、私の家から約30キロほど北にある高校に行ってまいりました。


ドクターデニソン高校の表からの写真。

學校はトロントから見ると約60キロほど北にありまして、少し郊外の街の中にあります。學校の名前はDr. J. M. Denison S.S. と言います。S.S. はSecondary School の略で高校という意味です。


息子がそこの学校の校長に成ってから早1年半ほどに成ります。副校長をほかの3つの学校で経験した後で40歳の時に校長になったんですが学校の最高責任者としてほかのスタッフの方たちとうまくやっているのかなという心配も少しありました。車を40分ほど運転して無事息子が勤めている学校に到着しました。丁度新しくできた住宅街の真ん中ぐらいにある素敵な高校の様に思われました。


正面玄関を上がった3階からの眺めです。

正面玄関から受付の方に向かい歩いて行きますともうすでに息子が待っていてくれていました。近くにいたスタッフの方々に紹介されて、すこし世間話をしてから息子と二人で、校内を見て回りました。10人ぐらいのスタッフの方々と少しお話をさせて貰った後での印象では、息子は皆さんに心よく受け入れられている印象を強く持って、一安心しました。スタッフの方々はほぼすべて女性の方たちで、息子より歳を取っておられる様な感じを受けました。息子に絶大な信頼を置いているという印象を受け、大変安心をしました。


 
Seiji  Ishiguro 校長です。校長室で写真を撮りました。


図書館内部の写真です。


典型的な教室の写真です。30名ほどの生徒たちが学びます。
阪南の教室のサイズと比べるとやや小さいような気がします。



學校のすぐ隣に作られている競技場です。 400メートルのタータントラックと、その中の芝生が敷き詰められているところでアメリカンフットボール並びにサッカーができます。夜間照明設備も完備されています。


生徒たちが使うロッカーが整然と並んでいます。 

學校はもうすでに夏休みに入っており、学校の中は掃除、メンテをする人達以外はいなくてどこ静まり返っていました。一応校内の主だったところを見せてもらいその後、校長室に戻り私が前もって用意をしてきた質問に、答えてもらいました。 

1)(私)この学校には 何年生の生徒たちが通っているんですか?
 
(校長)グレード9年生から12年生までです。4学年の生徒たちが通っています。

 注:カナダの学校では一般的に、エレメンタリースクール(日本の小学校と中学校)、グレード1年生から8年生までがあります。高校はグレードの9年生から12年生までがあります。

2)(私)全部で何人の生徒達がこの高校に通っていますか?
 
(校長)約1000名です。

3)(私)この学校の教員の数はどれぐらいですか?
 
(校長)約90名です。


4)(私)放課後のクラブ活動はあるんですか?
 
(校長)スポーツとかクラブとか沢山あります。

5)(私)生徒さん達の人種的な構成は?
  
(校長)色々な人種の生徒さん達が通っています。

6)(私)この高校の最終学年から上のカレッジや大学に進まれる生徒さん達の割合はどのぐらいですか?
  
(校長)約60-70%ですね。

7)(私)この高校の最終学年から専門学校に行かれるか仕事をされる生徒さん達の割合はどのぐらいですか?
  
(校長)約30%ですね。

8)(私)グレード12年生の生徒さん達はどの様にして自分が希望するカレッジや大学に進むのでしょうか?
  
(校長)グレード12年生の大学進学用の指定6科目の成績をオンラインでオンタリオ州のOUAC に申請します。

  希望する大学、カレッジに入学許可が下りるか否かは後日通達が来ます。


注:OUAC ーーー Ontario Universities Application  Centre


9)(私)日本の様に大学に入るための入学試験などはあるんですか?

   
(校長)そういう試験はありません。

10)(私)日本の学校とカナダの学校を比べてみて、 何が一番違うと思われますか?

  
(校長)私が思う一番の違いは日本の場合は授業で先生が最初から最後まで喋っているという事ですね。カナダのやり方は先生が生徒たちに自主的にやるように指導はするけれど、クラスの進め方は生徒たちが中心になってやっていくという事です。先生が中心でなくて、生徒達が中心のクラスの進め方ですね。 


注: 息子はトロント大学教員養成課程を終了後2年間奈良県の教育委員会付で、奈良県の公立学校でALTとして生徒さん達に英語を教えておりました。


校長先生と体育館。
カナダの高校の室内競技で一番人気のあるのはバスケットボールです。
体育館は改修中でした。


最後に息子が校長をしている高校のURLをつけておきます。阪南高校のホームページサイトのデザインとはだいぶ違う構成になっていると思います。


http://www.yrdsb.ca/schools/denison.ss/
Pages/default.aspx



以上ご報告させていただきます。


阪南高校7期生、在カナダ、トロント

石黒文雄







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